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営業日誌 発達障害にまつわる本

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*家庭菜園で育てたロマネスコ(カリフラワーの仲間)美しくも美味しいお野菜です!

先月この2冊を読みました。

執筆の角度は違いますが、テーマは似ているようです。

気軽に読めて面白く感じたので紹介します。


鶴見さんは生きづらさを「発達障害」という言葉を使わないで本を書いているがポイント。

先日、小中学生の8・8%~高校生2・2%の割合で「発達障害の可能性」とのニュースもありました。

そういうふうに名付けてしまえば話は早いのですが、その言葉を出さないのがこの著者の良いところ。

人付き合いをはじめとした、人生での常識と思われるような考え方(思い込み)を外していこうという本。

常識に従って生きづらさを増しながら生きていくよりも、個別具体的な生きづらい人、それぞれの実態に沿わせていくこと。


吉濱さんのは本によってはスピリチュアルの話題も多く、読む人を選ぶこともあります。でも、こちらの本はスピリチュアル分野に興味のない人にも大丈夫。

目に見えない部分に焦点を当てるのも良いけど、まずは肉体に近い部分や生活の方を工夫して整えていこう、というのが吉濱さんが広い世の中にいる、自分と同じような生きづらさを抱えた人たちに伝えたいことです。

高度な部分は発達障害の人はすでに発達していると、吉濱さんは良く主張されています。

肉体に近い部分を整えていくことが、生きづらさを減らしていきます。

吉濱さんの短めの自叙伝と共に、その具体的な案が色々と書いてあります。


鶴見さんと吉濱さんの本の、大きな共通点は家族の問題です。

大人になり、家族との丁度良い距離をとるということ以外に解決策はありえないような気がします。離れる距離は様々ですが。

発達障害関連本の買取大歓迎です!